2013年10月25日金曜日

AutoCAD LT リボンのカスタマイズ(2)

前回から引き続きAutoCAD LT リボンのカスタマイズを続けます。

更に、新たなリボンを作成します。
カスタマイズダイアログを立ち上げて、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 から 「パネル」 を右クリックし、「リボンを新規作成」をクリック実行します。
新たにできたリボンの名前を「MyTool_作成」とし、右側の「プロパティ」で「表示テキスト」欄を「作成」とします。

CaLT_Rbn4_1

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」を右クリックし、「ドロップダウンを新規作成」をクリック実行します。

新たなドロップダウンをクリックし、右側の「プロパティ」領域で、「名前」を「長さ寸法」、「動作」欄を「最新で分割(静止文字)」、「ボタンスタイル」欄を「大-文字付き(縦)」、「小さいイメージ」欄を「dimhor.bmp」、「大きいイメージ」欄を「dimhor_32.bmp」とします。

CaLT_Rbn4_2

左下の「すべてのコマンド」欄から「水平・垂直 長さ寸法直列記入」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」に貼付けます。

新たにできた「水平・垂直 長さ寸法直列記入」を「長さ寸法」の「基本コマンド」の下に移動します。

CaLT_Rbn4_3

同様に、左下の「すべてのコマンド」欄から「平行寸法直列記入」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」に貼付けます。

新たにできた「平行寸法直列記入」を「長さ寸法」の「水平・垂直 長さ寸法直列記入」の下に移動します。

CaLT_Rbn4_4

もうひとつ、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」を右クリックし、「ドロップダウンを新規作成」をクリック実行します。

新たなドロップダウンをクリックし、右側の「プロパティ」領域で、「名前」を「ブロック」、「動作」欄を「最新で分割(静止文字)」、「ボタンスタイル」欄を「大-文字付き(縦)」、「小さいイメージ」欄を「benki.bmp」、「大きいイメージ」欄を「benki_32.bmp」とします。

CaLT_Rbn5_1

左下の「すべてのコマンド」欄から「ブロック挿入 便器」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」 > 「ブロック」に貼付けます。

更に、「すべてのコマンド」欄から「ブロック挿入 洗面器」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」 > 「ブロック」に貼付けます。

CaLT_Rbn5_2

「MyTool_作成」のパネルで、「長さ寸法」と「ブロック」は、大-文字(縦)のドロップダウン仕様による構成でしたが、次の「鉄骨鋼材」は、小-文字の横付きで縦に並べる仕様とします。

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」を右クリックし、「サブパネルを新規作成」をクリック実行します。

CaLT_Rbn5_3

左下の「すべてのコマンド」欄から「H形鋼 広幅系」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」下の無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)
因みに、複写のドラッグ&ドロップは、[Ctrl]の同時押しが一般設定です。

新たな行の「H形鋼 広幅系」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

もうひとつ行を追加し、「H形鋼 細幅系」を組込みます。

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」 を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。

左下の「すべてのコマンド」欄から「H形鋼 細幅系」を、左上の「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」 の下に新たに作成した「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)

新たな行の「H形鋼 細幅系」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

CaLT_Rbn5_4

もうひとつサブパネルを作成し、「線分系」の各コマンドを組込みましょう。

左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」 > 「行1」 を右クリックし、「サブパネルを新規作成」をクリック実行します。

CaLT_Rbn5_6

左下の「すべてのコマンド」欄から「振分線分」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」下の無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)

新たな行の「振分線分」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

もうひとつ、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。

左下の「すべてのコマンド」欄から「中間点通過線分」を、左上の「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」 の下の新たな「行」にドラッグ&ドロップで複写します。

新たな行の「中間点通過線分」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

更にもうひとつ、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。

左下の「すべてのコマンド」欄から「矢印線分」を、左上の「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル2」の下の新たな「行」にドラッグ&ドロップで複写します。

新たな行の「矢印線分」をクリックし、右側「プロパティ」で「ボタンスタイル」を「小-文字付き」とします。

CaLT_Rbn5_9

左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」をクリックし、「区切りを追加」を実行して、区切りを「ブロック」と「サブパネル1」間に移動しましょう。


それでは、「MyTool_設定」と「MyTool_作成」のパネルを、「MyTool」タブに組込みましょう。
「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 をコピーし、すぐ上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「タブ」の「MyTool」に貼付けます。

同様に、「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_作成」をコピーし、すぐ上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「タブ」の「MyTool」に貼付けます。

CaLT_Rbn6

今回作った「MyTool」のリボンをワークスペースに登録しましょう。
ワークスペースの「製図と注釈 既定」をクリックし、右側の「ワークスペースの内容」領域で「ワークスペースをカスタマイズ」ボタンをクリックします。

左側の「部分カスタマイズファイル」 > 「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「タブ」 の 「MyTool」 欄をチェックします。

CaLT_WorkSpace30

右側の「ワークスペースの内容」領域に戻り、「完了」ボタンをクリックします。

ここで、カスタマイズを保存しましょう。
まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。

ワークスペースが「製図と注釈」で、リボンのタブを「MyTool」にした場合におけるインターフェースのリボンは下の図のようになります。  CaLT_InterFace40

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リボンのカスタマイズは今回で一旦終了します。

ブログは次回からのリニューアル準備の為にお休みを頂き、次回更新は11月下旬を予定しています。

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メニューカスタマイズのノウハウを駆使して開発した「AutoCAD LT」 対応の建築・設備設計支援ツール『CustomARCH LT』がAutoCAD LT 2014に対応致しました。

製品詳細については下記でご紹介しています。
CustomARCH LT 建築

CustomARCH LT 電気設備

2013年10月18日金曜日

AutoCAD LT リボンのカスタマイズ(1)

今回からは、リボンのカスタマイズについて解説してゆきます。

リボンはツールバーと同様に、アイコンの図柄によりコマンドを選択するものであり、アイコンの画像データ(ビットマップファイル)が必要となります。

ビットマップファイルは各自で作成していただくことになります。  ここでは、MyToolという名前のリボンを作成し、今までに作成したコマンドを貼り付けて、アイコンから実行できるようにしてゆきます。

カスタマイズダイアログ左上「すべてのカスタマイズファイル」領域の「MYTOOL」>「リボン」から「タブ」を右クリックし、「タブを新規作成」をクリック実行します。

新たにできたタブの名前を「MyTool」とします。

右側の「プロパティ」領域の「既定の表示」欄を「ワークスペースに追加しない」としましょう。
これは、今後作られるワークスペースも含め、ワークスペースへ自動的に組込まれなくするためのものです。

CaLT_Rbn1_1  CaLT_Rbn1_2
 次に、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」から「パネル」を右クリックし、「リボンを新規作成」をクリック実行します。
新たにできたリボンの名前を「MyTool_設定」とし、右側の「プロパティ」で「表示テキスト」欄を「設定」とします。

CaLT_Rbn2_1  CaLT_Rbn2_2
ここでのパネルの構成は、それぞれの行を小アイコンで小-文字の横付きとし、縦3列に並べる仕様とします。
その他にパネルの構成は、大アイコンで大-文字の縦書きでドロップダウン仕様などがありますが、そのなかのひとつの仕様でパネルを作成するものです。

左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」から「MyTool_設定」を右クリックし、「サブパネルを新規作成」をクリック実行します。

CaLT_Rbn3_1  CaLT_Rbn3_2
左下の「すべてのコマンド」欄に、この講座で今までに作成したコマンドが追加されています。

「すべてのコマンド」欄から「用紙・縮尺設定」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の
「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」下の無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。
(移動ではなく複写にしなければなりません)
因みに、複写のドラッグ&ドロップは、[Ctrl]の同時押しが一般設定です。

CaLT_Rbn3_3

「サブメニュー1」 > 「用紙・縮尺設定」をクリックし、右側「プロパティ」の「ボタンスタイル」欄を「小-文字付き」とします。

次に、左上の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」から「サブパネル1」を右クリックし、「行を新規作成」をクリック実行します。  CaLT_Rbn3_4

左下の「すべてのコマンド」欄から「図面範囲設定」を、左上「すべてのカスタマイズファイル」欄の「MYTOOL」 > 「リボン」 > 「パネル」 > 「MyTool_設定」 > 「行1」 > 「サブパネル1」下の新たにできた無設定の「行」にドラッグ&ドロップで複写します。

CaLT_Rbn3_5

「サブメニュー1」 > 「図面範囲設定」をクリックし、右側「プロパティ」の「ボタンスタイル」欄を「小-文字付き」とします。
同様に、「サブメニュー1」に新たな行を作成し、「すべてのコマンド」欄から「スナップ角度」をドラッグ&ドロップで複写します。

CaLT_Rbn3_6

「サブメニュー1」 > 「スナップ角度」をクリックし、右側「プロパティ」の「ボタンスタイル」欄を「小-文字付き」とします。

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ここで、一旦、カスタマイズを保存しましょう。
まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。


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次回も引き続きリボンのカスタマイズを進めて行きます。
次回更新は10月25日(金)を予定しています。

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製品詳細については下記でご紹介しています。

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2013年10月4日金曜日

AutoCAD LTツールバーのカスタマイズ(2)

前回から引き続きAutoCAD LT ツールバーのカスタマイズを続けましょう。

再度「部分カスタマイズ ファイル」の「MYTOOL」の「ツールバー」を右クリックし、「新規ツールバー」をクリック実行します。 

ツールバーの名前を「線分系」とし、右側の「プロパティ」欄で「既定の表示」を「ワークスペースに追加しない」とし、「エイリアス」行の右端のボタンをクリックして表示される「エイリアス」ダイアログボックスで「TB_MT_LINES」と入力します。

新たなツールバー「線分系」をコピーし、その上部の「MyTool」に貼付けてフライアウトとします。

新たにできた 「MyTool」 > 「線分系」をクリックし、「プロパティ」の小さいイメージ欄に dline.bmp と、大きいイメージ欄に dline_32.bmp と入力します。
(.bmpファイルの検索可が条件)

CaLT_Menu23

左下の「コマンド」欄の「振分線分 MYTOOL」をクリックし、右側の「プロパティ」で小さいイメージ欄に dline.bmp と、大きいイメージ欄に dline_32.bmp と入力します。

左下の「コマンド」欄の「振分線分 MYTOOL」をコピーし、「MYTOOL」 > 「ツールバー」 > 「設定」欄に貼付けます。

 CaLT_Menu24

同様に「コマンド一覧」から下記のコマンドをクリックし、「小さいイメージ」と「大きいイメージ」欄にビットマップファイル名を記述します。更に同コマンドをコピーし、「ツールバー」 > 「線分系」欄に貼付けます。

コマンド名 小さいイメージ 大きいイメージ
中間点通過線分 centerln.bmp centerln_32.bmp
矢印線分 addarrow.bmp addarrow_32.bmp
 
CaLT_Menu25

以上の例題に倣って、これまでに作成してきたコマンドをツールバーにフライアウト化して組み込んでゆきましょう。  「部分カスタマイズ ファイル」の「MYTOOL」の「ツールバー」を右クリックし、「新規ツールバー」をクリック実行することから始めます。  ツールバーの名前はそれぞれ「寸法記入」、「ブロック挿入」、「鉄骨鋼材」とします。

各ツールバー用のコマンドは以前のレッスンで定義されており、それぞれのコマンドをコピーし対応するツールバーに貼付けることになります。

その際、それぞれのコマンドについて、「プロパティ」で「小さいイメージ」と「大きいイメージ」にビットマップファイルを指定し忘れないでください。

更に、各ツールバーをコピーし、その上部の「MyTool」に貼付けてフライアウトとします。

 CaLT_Menu30

「部分カスタマイズ ファイル」 > 「MYTOOL」 > 「ツールバー」 > 「MyTool」に、5つのフライアウトが組み込まれたことが理解できるでしょう。

ここで、左上の「ワークスペース」の「製図と注釈 既定」および「AutoCAD LT クラシック」それぞれについて、右上「ワークスペースの内容」の「ツールバー」欄を整理しましょう。

「AutoCAD LT クラシック」の「ツールバー」にある「MyTool(グループ:MYTOOL)」は残すのですが、それ以外の「○○○(グループ:MYTOOL)」を削除します。

 CaLT_WorkSpace20  

 一旦、カスタマイズを保存しましょう。
まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。 

AutoCAD LTのインターフェース(作図画面)に、「MyTool」ツールバーが表示されます。
ツールバーエリアの好みの位置に固定させると良いでしょう。

CaLT_InterFace20

「MyTool」ツールバーに5つのフライアウトが組み込まれており、それぞれのフライアクトからアイコンをクリックしてコマンドが実行できることを確認してみてください。

ツールバーの一例として、弊社が同様の手法で開発したツールのCustomARCH LT のツールバーの画面です。

CaLT_InterFace30

設定、線分系、柱・軸組材、鉄骨鋼材、サッシ・建具、ブロック挿入、各種記号、ハッチ、文字記入、寸法記入のフライアウトがあり、それぞれのフライアウトに多数のアイコン(コマンド)を組み込んでいます。

AutoCAD LTでもこのようなツールバーを作成することができます。
それぞれのユーザが、各自の作業にとって便利になるツールバーを作成し、活用されることを願っています。

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次回更新は1週間お休みを頂き、 10月18日(金)を予定しています。

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2013年9月27日金曜日

AutoCAD LTツールバーのカスタマイズ(1)

これまではプルダウンメニュー部分のカスタマイズについて学んできましたが、ここからはツールバーのカスタマイズについて学びましょう。

ここでは、MyToolという名前のツールバーを作成してゆきましょう。

グループ別のフライアウトを含む構成のツールバーを作成します。
ツールバーは、アイコンの図柄によりコマンドを選択するものであり、アイコン(ビットマップ)が必要となります。

以降の説明文中(ダイアログボックス)に出てくる ~.bmp は、それぞれのビットマップファイルが各自で作成され、パスの通っているフォルダに保管されているものとします。


◆ AutoCAD LTのツールバー

「部分カスタマイズ ファイル」の「MYTOOL」の「ツールバー」を右クリックし、「新規ツールバー」をクリックして実行します。

ツールバーの名前を「MyTool」とし、右側の「プロパティ」欄で「既定の表示」を「ワークスペースに追加しない」とし、「エイリアス」行の右端のボタンをクリックして表示される「エイリアス」ダイアログボックスで「TB_MYTOOL」と入力します。

CaLT_TB1 CaLT_TB1_2 CaLT_TB1_3

もうひとつ、「ツールバー」に「新規ツールバー」を作成します。

ツールバーの名前を「設定」とし、右側の「プロパティ」欄で「既定の表示」を「ワークスペースに追加しない」とし、「エイリアス」行は「TB_MT_SET」とします。

新たなツールバー「設定」をコピーし、その上部の「MyTool」に貼付けてフライアウトとします。

つまり、ツールバーの「設定」とフライアウトの「設定」は相似形となる訳です。

CaLT_TB2_3

新たにできた 「MyTool」 > 「設定」 をクリックし、「プロパティ」の小さいイメージ欄に paperset.bmp と、大きいイメージ欄に paperset_32.bmp と入力します。
(.bmpファイルの検索可が条件)

ここで一旦ツールバーのカスタマイズを中断して、ポップアップメニューをひとつ追加作成します。

「メニュー」を右クリックし、「新規サブメニュー」を作成します。
新たに作成されたサブメニューの名前を「用紙・縮尺設定」とし、エイリアスを「PAPERSET」とします。
「メニュー」欄の「PAPERSET」を、既存の「MyTool」よりも上位に移動させましょう。

CaLT_PupMenu10

左下の「コマンド一覧」で、「初期設定 A1-S100  MyTool」をコピーし、左上の「MYTOOL」 > 「メニュー」 > 「用紙・縮尺設定」欄に貼付けます。

同様に、下記のコマンドをそれぞれコマンド一覧からコピーし、「用紙・縮尺設定」欄に貼付けます。

初期設定 A1-S200 MyTool
初期設定 A1-S50  MyTool
初期設定 A1-S20 MyTool
初期設定 A1-縮尺入力  MyTool

-
初期設定 A2-S200 MyTool
初期設定 A2-S100 MyTool
初期設定 A2-S50  MyTool
初期設定 A2-S20 MyTool
初期設定 A2-縮尺入力  MyTool
  CaLT_PupMenu12a

ここで忘れないうちに、「ワークスペース」の「製図と注釈 既定」および「AutoCAD LT クラシック」それぞれについて、右上の「ワークスペースの内容」の「メニュー」欄にある「用紙・縮尺設定(グループ:MYTOOL)」を削除しておきましょう。


ポップアップメニューへの追加カスタマイズはここまでで、ツールバーのカスタマイズに戻ります。

ツールバーのアイコンから、今作成したポップアップメニューの「用紙・縮尺設定」を表示させるコマンドを定義する必要があります。

「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドの名前を「用紙・縮尺設定」とします。
続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。

 ^C^C$p0=MYTOOL.PAPERSET;$p0=*;

説明欄には「用紙サイズと縮尺を選択して関連するシステム変数を設定し、領域にポリラインを作成」と入力しましょう。

更に、「小さいイメージ」欄に paperset.bmp と、「大きいイメージ」欄に paperset_32.bmp と記述します。
(それぞれのビットマップファイルのあるフォルダにパスが通り、検索可能であることが条件です。)

左下の「コマンド」欄の「用紙・縮尺設定」をコピーし、「MYTOOL」 > 「ツールバー」 > 「設定」欄に貼付けます。
更に、「コマンド一覧」から「図面範囲設定」をコピーし、「ツールバー」 > 「設定」欄に貼付けます。

CaLT_Menu21

引き続き、「新規コマンド」のボタンをクリックし、コマンドの名前を「スナップ角度」とします。
マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。

 ^C^C_snapang;

説明欄には「スナップの角度を設定」と入力しましょう。
更に、「小さいイメージ」欄に snapang.bmp と、「大きいイメージ」欄に snapang_32.bmp と記述します。
左下の「コマンド」欄の「スナップ角度」をコピーし、「ツールバー」 > 「設定」欄に貼付けます。

CaLT_Menu22

ツールバーとして「設定」があり、そのツールバーが「MyTool」のツールバーにフライアウトとして組み込まれているために、「MyTool」の「設定」にも同じコマンドが内包されます。

ここで、一旦、カスタマイズを保存しましょう。

まず、[適用]ボタンをクリックし、カスタマイズ実行を待ちます。
引き続き、[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。

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次回も引き続きツールバーのカスタマイズを進めて行きます。

次回更新は10月4日(金)を予定しています。

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2013年9月13日金曜日

ポップアップメニューの表示(AutoCAD LTでの利用)

今回は前回に引き続き、H形鋼の広幅系と細幅系を挿入するコマンドを完成させましょう。

◆ ポップアップメニューの表示

続けてコマンドを作成しメニューに加えます。

「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドを作成します。
右側の「プロパティ」欄で、名前を「H形鋼 広幅系」とします。
続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。

^C^C$M=$(if,$(eq,$(getvar,clayer),STEEL),,-layer;M;STEEL;C;4;;;)$p0=MYTOOL.H-WIDE;$p0=*;

説明欄には「H形鋼(広幅系)のポップメニューから鋼材を選択・挿入」と入力しましょう。

左下の「コマンド」欄の「H形鋼 広幅系」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「MyTool」>「H形鋼挿入」欄に貼付けます。

CaLT_Menu16

もうひとつ、「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドを作成します。

右側の「プロパティ」欄で、名前を「H形鋼 細幅系」とします。
続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。

^C^C$M=$(if,$(eq,$(getvar,clayer),STEEL),,-layer;M;STEEL;C;4;;;)$p0=MYTOOL.H-SLIM;$p0=*;

説明欄には「H形鋼(細幅系)のポップメニューから鋼材を選択・挿入」と入力しましょう。

左下の「コマンド」欄の「H形鋼 細幅系」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「MyTool」>「H形鋼挿入」欄に貼付けます。

CaLT_Menu17


次に、プルダウンメニューの表示状況をワークスペースで整えます。

左上「全てのカスタマイズファイル」欄の「ワークスペース」で「製図と注釈 既定」を選択します。
右側の「メニュー」欄を表示し、下記の項目をワークスペースから削除します。

 Oスナップ(グループ:MYTOOL)
 H形鋼 広幅系(グループ:MYTOOL)
 H形鋼 細幅系(グループ:MYTOOL)

引き続き、左上「全てのカスタマイズファイル」欄の「ワークスペース」で「AutoCAD LTクラシック」を選択します。

右側の「メニュー」欄を表示し、下記の項目をワークスペースから削除します。

 Oスナップ(グループ:MYTOOL)
 H形鋼 広幅系(グループ:MYTOOL)
 H形鋼 細幅系(グループ:MYTOOL)

CaLT_WorkSpace1 Cui_WorkSpace02a

ここで、CUIを閉じましょう。

[適用(A)]ボタンでカスタマイズを実行し、[OK(O)]ボタンで閉じます。

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プルダウンメニュー「MyTool」の「H形鋼挿入」から「H形鋼 広幅系」または「H形鋼 細幅系」を選択すると、それぞれのポップアップメニューが表示されます。

PdMenu_Hkou_AC

PopMenu_H_Wide_view

ここではH形鋼を例題としてポップアップメニューの活用について説明してきました。
この手法は、アイコンやスライドを作成する必要もなく、多数の分岐を有するコマンドを実行する際に便利です。

つまり、DIESEL式によるマクロでは、マクロ内部で多数のオプションや変数を組み込むことは適しておらず、ポップアップメニューやイメージタイルメニューなどの補助的メニューを利用せざるを得ないことになります。

DIESEL式のマクロによるカスタマイズ以外に、LISPその他の言語によるコマンドを作成しメニューに組み込む手法もあります。但し、AutoAD LTなどの所謂LT版では不可能です。

LISP言語によるカスタマイズについてはいずれ当ブログで取り扱いを予定しております。
(対象:AutoCAD、IJCAD、BricsCAD)

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次回からはツールバーのカスタマイズについて解説していきます。
次回更新は1週間お休みを頂き、 9月27日(金)を予定しています。

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2013年9月6日金曜日

ポップアップメニューの活用(AutoCAD LTでの利用)

今回からは、ブロックをポップアップメニュー(ポップメニューまたはカーソルメニューともいう)から選択し挿入する手法を学びます。

例題として、H形鋼の広幅系と細幅系を挿入するコマンドを作成します。

ブロックが必要となりますが、H形鋼のサイズと同名のブロックを各自で作成しておいてください。

例えば、H-125x125x6.5x9x10がブロックの登録名となります。
挿入する画層の名前はSTEELとし、画層を作成する場合は色番号4で作成して下さい。


◆ ポップアップメニューの作成

AutoCADのコマンドライン上で CUI + Enterキー と入力し、メニューのカスタマイズを始めます。

「部分カスタマイズファイル」の「MYTOOL」から「メニュー」を右クリックし、「新規サブメニュー」を作成します。

サブメニューの名前を「Oスナップ」とし、エイリアスを「P-OS」とします。

「メニュー」欄の「Oスナップ」を、既存の「MyTool」よりも上位に移動させましょう。
この「Oスナップ」をポップアップメニューの規定値として使用する考えです。

CaLT_PupMenu1

次に、左下の「コマンド一覧」欄の「スナップ、一時トラッキング点」をコピーし、「Oスナップ」欄に貼付けます。
更に、「コマンド一覧」欄から下記のオプションを次々に選択し、「Oスナップ」欄に貼付けます。

PopMenu_os
スナップ、基点設定
スナップ、端点
スナップ、中点
スナップ、交点
スナップ、仮想交点
スナップ、中心
スナップ、四半円点
スナップ、接線
スナップ、垂線
スナップ、挿入基点
スナップ、点
スナップ、近接点
スナップ、解除


区切りも挿入し、見易くすると良いでしょう。

更に、「メニュー」を右クリックし、「新規サブメニュー」を作成します。

新たに作成されたサブメニューの名前を「H形鋼 広幅系」とし、エイリアスを「H-WIDE」とします。

「メニュー」欄の「H-WIDE」を、既存の「MyTool」よりも上位、「Oスナップ」より下位に移動させましょう。
もう一度「メニュー」を右クリックし、「新規サブメニュー」を作成します。
新たに作成されたサブメニューの名前を「H形鋼 細幅系」とし、エイリアスを「H-SLIM」とします。
「メニュー」欄の「H-SLIM」を、既存の「MyTool」よりも上位、「H-WIDE」より下位に移動させましょう。

 CaLT_PupMenu2

続いて「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドを作成します。

右側の「プロパティ」欄で、名前を「H-100x100x6x8x10」とします。
続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。

^C^C-insert;H-100x100x6x8x10;\1;1;\$p0=MYTOOL.P_OS;

説明欄には「H形鋼の広幅系をブロック挿入」と入力しましょう。

「コマンド一覧」欄の「H-100x100x6x8x10」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「H形鋼広幅系」欄に貼付けます。

CaLT_PupMenu3

同様に下記の名前のコマンドを順次新規作成して、コピー・貼付けを繰り返します。

CaLT_PupMenu4
H-125x125x6.5x9x10
H-150x150x7x10x11
H-175x175x7,5x11x12
H-200x200x8x12x13
H-250x250x9x14x16
H-300x300x10x15x18




ここで、「H形鋼 広幅系」を右クリックし、「区切りを挿入」を実行します。
更に、「新規コマンド」のボタンをクリックし、新たなコマンドを作成します。
右側の「プロパティ」欄で、名前を「Cancel」とします。

続いて、マクロ欄の右端のボタンをクリックして新たなダイアログで下記の入力をします。

^C^C$p0=MYTOOL.P_OS;

説明欄には「取り消します」と入力しましょう。

「コマンド」欄の「Cancel」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「H形鋼 広幅系」欄に貼付けます。
H形鋼のサイズは必要に応じて追加すると良いでしょう。

引き続き「H形鋼 細幅系」に、下記のコマンドを作成してコピー・貼付けを実行しましょう。

CaLT_PupMenu5
H-100x50x5x7
H-150x75x5x7
H-200x100x5.5x8
H-250x125x6x9
H-300x150x6.5x9
H-350x175x7x11
H-400x200x8x13



「コマンド」欄の「Cancel」をコピーし、「MYTOOL」>「メニュー」>「H形鋼 細幅系」欄に貼付けます。

尚、「H形鋼 細幅系」欄の「Cancel」の前に区切りを挿入しましょう。

H形鋼のサイズは必要に応じて追加すると良いでしょう。

さて、3つのポップアップメニューが設定されました。

CaLT_Pup_HColumn1
「Oスナップ」はポップアップメニューの規定値として使用され、残る2つは他のメニューによってコマンド実行のために表示されるポップアップメニューです。

広幅系と細幅系のH形鋼ポップアップメニューから選択するブロックが挿入された後に、ポップアップメニューは「Oスナップ」に設定されるよう定義されます。

次に、プルダウンメニューからH形鋼の広幅系、細幅系それぞれのポップアップメニューを表示させるコマンドを定義しましょう。

「部分カスタマイズファイル」の「MYTOOL」から「メニュー」の「MyTool」を右クリックし、「新規サブメニュー」を作成します。そのサブメニューの名前を「H形鋼挿入」とします。

CaLT_Menu15

ここで一旦CUIを閉じましょう。
[適用(A)]ボタンでカスタマイズを実行し、[OK(O)]ボタンで閉じます。


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次回はポップアップメニューを表示させるコマンドを定義していきます。
次回更新は 9月13日(金)を予定しています。

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メニューカスタマイズのノウハウを駆使して開発した「AutoCAD LT」 対応の建築・設備設計支援ツール『CustomARCH LT』がAutoCAD LT 2014に対応致しました。
製品詳細については下記でご紹介しています。

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